AIに記事を書かせる前に、私が渡さないようにしている情報

AIに記事を書いてもらう。

アイデアを広げてもらう。
言葉にできない考えを、いったん文章にしてもらう。

これだけなら、かなり便利です。

私も、AIに相談しながら記事を作ります。

動画の企画を考えるときも
プロンプトを整えるときも

最初の一歩を
一緒に作ってもらうことがあります。

ただ、便利になったぶん
別のことも考えるようになりました。

「この情報は、そのまま渡して大丈夫なのか」

今日は、AIに記事やアイデアを相談するとき
私が渡さないようにしている情報を整理します。

難しい設定の話ではなく
送信ボタンを押す前に一度立ち止まるための、自分用のメモです。

サービスを使うときは
それぞれの最新の規約・設定・掲載条件も確認してください。

この記事は一般的な考え方であり
個別のセキュリティ判断を代わりにするものではありません。

まず、AIにそのまま渡さないもの

最初に決めているのは
情報を「重要そうかどうか」だけで判断しないことです。

一見すると何でもない情報でも
いくつか組み合わさると
本人や仕事が特定されることがあります。

なので、私は
次のようなものを
原文のまま貼り付けないようにしています。

  • パスワード、APIキー、バックアップコード、秘密の質問と答え
  • 住所、電話番号、メールアドレス、本人や家族を特定できる情報
  • 公開前の企画、未発表の作品、契約前のクライアント情報
  • 仕事のメール全文、管理画面のスクリーンショット、請求書や契約書
  • 第三者から預かった素材や、公開範囲が決まっていない音声・動画

「記事にするだけだから」と思っても
そこに本名や日付、場所、会社名が入っていれば、話は変わります。

AIに渡す目的は、文章を整えること。
秘密を共有することではありません。

AIに渡す前の情報を黒塗りや要約で整理するイメージ
送信前に、個人情報や未公開部分を切り分けておく。

必要なら「ぼかして」相談する

では、何もAIに渡せないのか。

私は、そうは考えていません。

相談したい目的に必要な部分だけ残して
特定につながる情報を置き換えます。

たとえば、こんな感じです。

  • 実名 → Aさん、取引先A社
  • 正確な住所 → 関東圏、地方都市
  • 細かい金額 → 数万円程度、予算の範囲
  • 公開前の作品名 → 作品A、短編ホラー企画
  • メール全文 → 要点を自分で3行にまとめる

ただし、置き換えたから絶対に安全、という意味ではありません。

情報をぼかすのは、リスクを小さくするための工夫です。

重要な情報は、そもそも入力しない。
迷ったら、送らない。
ここは変えないようにしています。

AIに頼む前の「3行」を作る

情報を減らすと
AIがうまく答えられない気がすることがあります。

そのときは、細かい個人情報を足すのではなく
依頼の目的を足します。

私が先に書くのは、だいたい次の3つです。

  1. 何を作りたいのか
  2. すでに分かっていることは何か
  3. してほしくないこと、守ってほしい条件は何か

たとえば、記事の下書きなら、こうです。

目的:40代の読者が、AIに情報を渡す前の確認方法を理解できる記事にする。
前提:個人情報や未公開素材は原文で入力しない。実体験として書くが、固有名詞は出さない。
条件:難しい言葉を避け、短い段落で、最後に公開前の確認項目を入れる。

この3行があるだけで、AIに見せる必要のない情報が見えてきます。

プロンプトは
長ければよいわけではありません。

目的、前提、条件。
まずはこの順番で置くと、私には扱いやすいです。

目的、前提、制約を分けてAIへの依頼を組み立てるイメージ
依頼の目的・前提・条件を分けると、余計な情報を渡さずに済む。

未公開の動画とKindleは、公開できる範囲だけを使う

動画やKindleの制作でも、同じ考え方をしています。

企画の相談をするために
未公開の動画素材を丸ごと渡す必要はありません。

「10秒の縦型ホラー動画で、廊下の奥に違和感を出したい」のように
目的と条件を言葉にすれば、考えられることはたくさんあります。

公開済みの作品を紹介するときは
確認できるURLを使います。

私の動画は、YouTubeチャンネルで公開しています。

制作の失敗や、見せ方の工夫は
記事の中でも実際の動画と一緒に紹介していきます。

Kindleについても
動画と本で本文が別物という意味ではありません。

私の場合、動画の音声とKindleの本文は
一字一句違わずに出版しています。

違いがあるとすれば、理解するペースです。

動画は声や間と一緒に入ってくる。
本は自分でページを戻ったり、少し休んだりできる。

同じ怪談でも、受け取り方を自分で選べる。
そういう意味で、Kindle版も案内しています。

未公開の本文や音声をAIに丸ごと読み込ませるのではなく
公開済みの案内や、必要な範囲の要約を使う。
この線引きは、動画でも本でも同じです。

AIの返事を、そのまま公開しない

入力する情報を減らしても
出てきた文章をそのまま公開してよいわけではありません。

AIの返事には
私が渡していない事実が混ざることがあります。

名前、日付、料金、健康に関する表現、サービスの条件。
ここは特に確認します。

公開前に見るのは、次の順番です。

  1. 個人情報や秘密が残っていないか
  2. 実在する人や会社を誤解させる表現がないか
  3. 価格、キャンペーン、規約、成果条件を現在の公式情報で確認したか
  4. 引用や画像、動画を使う権利と掲載範囲を確認したか
  5. 最後に、自分の言葉として公開してよいか

「AIが書いたから間違っている」と決めつける必要もない。
「AIが書いたから大丈夫」と任せきりにする必要もない。

便利な下書きとして使い、公開の判断は自分で持つ。
今の私には、この距離感がちょうどよいです。

私が送信前に確認していること

最後に、実際の作業で使っている確認をまとめます。

  • 秘密情報を削ったか
  • 人名や会社名を置き換えたか
  • 相談の目的と、AIにしてほしいことを書いたか
  • 出力を公開する前に、事実・権利・掲載条件を確認したか
  • 迷った情報を、無理に入力していないか

AIは、考えを整理する相棒にはなります。
でも、渡す情報の責任まで引き受けてくれるわけではありません。

だから私は
送信ボタンを押す前に、一度だけ手を止めます。

そのひと手間で、AIを怖がりすぎず、頼りすぎず。
自分の暮らしや制作に、長く使っていける気がしています。

動画制作や、AIとの付き合い方については
これからも実際に試したこと、失敗したことを記事にしていきます。
よければ
動画とKindleの制作記事や、AIホラー動画での失敗談も読んでみてください。